着物の着付けと準備するもの

和

日本人ですもの

日本の民族衣装でありながら、今や日常的には着る機会があまりなくなってしまったのが着物です。
せっかく日本人なのですから、せめていざというときには着られるようにしておきたいものですが、そもそもどのような道具が必要なのか、ということについてもわからない人が多いのではないでしょうか。
そこでここでは、まず着物を着る際に必要となる道具について紹介します。

まずは「肌襦袢と裾よけ・長襦袢」です。
これは着物を着る際の「下着」に当たるものです。

次に「紐」が必要となります。
これは洋服でいうところのベルトのようなもので、着付けの状態を維持するために必要となります。

次は「衿芯」です。
長襦袢の中に入れるもので、衿の形を維持するために使われます。

ここまでは、着物の着付けをお店にお願いする際にも持ち物として言われるものです。
着物自体を持っていなくてもこれだけは用意しておくようにしましょう。

さらに「衿止め」も必要です。
こちらは着物の衿の形を固定するために必要となります。

そして「帯」に関する道具です。
帯本体に加えて、帯板や帯枕、帯揚げ、帯締めなどの道具があります。
それぞれの帯の形を整えたり、デザインをよくするために使われるものです。

簡単な着付けの方法

それでは、一般的な着物の着付け方法について簡単に紹介します。
まず最初に行うのが「補正」です。
これは着物を着るに当たって体型を整えると言うもので、これをいかに正しく出来るのかによって見栄えが大きく変わります。

次に、長襦袢を着ます。
長襦袢は先にしっかりと整えておかないと後で直しにくい場所であるため、着物を着る前に問題がないことを確認しておきます。

そして、ここまできて初めて着物を着ます。
この段階では帯ではなく、腰紐を使って固定をします。
帯を巻く際にズレてしまわないようにするためにも、しっかりと固定することが必要です。

最後に、帯を結びます。
帯の結び方にも様々な種類があり、それによって全体の見た目にも大きな違いがでます。
成人式などの場で着る場合にはボリュームが出るように、そうではないフォーマルな場の場合にはきっちりと見えるように整えましょう。