定年祝いのマナー

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定年祝いについて

定年祝いは家族からのお祝いの他にも、同僚からのお祝いなどもあります。
長年無事ご苦労様という気持を込めて、お祝いを贈られることがほとんどです。
中途退社とは違い、定年祝いではもらう人の年齢も大体50代~60代となります。

同僚全員からお花束などのお祝いをもらったり、親しくしていた同僚から個別にお祝いをもらったりと色々なケースがあります。
親しい人からは退職後に楽しめる、趣味的なものをもらうこともあるかも知れません。

お祝い金の場合

定年祝いをお金で行う場合は、のし袋の水引は赤白、金銀、銀赤タイプを使用し、おめでたいことなので蝶々結びになります。
会社の同僚で20~30代の場合は3000~5000円程度、40歳以上の場合は5000円~10000円程度が相場と言われているのです。
他にも例えばみんなであまりお返しの負担のないように、2000円ずつ集めて花束と何かちょっとした贈り物という場合もあります。

また定年する人に個人的にお世話になったという場合は20~30代の場合4000~6000円程度、40歳以上の場合は5000円~10000円程度が相場です。
もちろんお金や商品でなく、お食事やお酒の場で個人的にご馳走するという方法など、個人個人のやり方があってもいいのではないでしょうか。
ちなみに家族や親せきの場合、あまりお金を贈ることはしません。

家族の贈り物について

家族からはご馳走だったり、手紙だったり、心のこもったものや子どもたちから定年の父親の趣味のグッズを贈ったりと、どれも感謝の気持ちがこもったものです。
似合いそうなシャツやセーター、ゴルフボールやパターなどということもあります。
また夫婦でゆっくりという意味から、旅行券や日帰りバス旅行券などを贈る子どもたちもいるかも知れません。

お酒が好きなお父さんの定年祝いなら、ちょっと奮発した高価なお酒を贈っても喜ばれそうです。
しかしお父さんもお母さんも、子どもからのお祝いは物の価格より、その気持ちが嬉しいはずなのです。

無理せずに出来る範囲で選んだ物で、子どもの気持は充分親伝わります。
あまり予算がないときには、手紙と花束でも充分です。
子どもの感謝の気持ちは親にとって、どんなものより嬉しいプレゼントになります。

同僚からの贈り物について

同僚からの贈り物は、例えば同僚みんなでお金を集めて花束やみんなの寄せ書きを添えて、釣りが趣味なら釣り用のベストだったり、ゴルフが好きならゴルフウエアだったりということもあるでしょう。
花束は新たな門出ということで、明るいイメージのものがおすすめです。

また定年まで勤めた陰には奥さまの努力もあるということで、ご夫婦で行ける1泊の旅行券やディナークルーズ券なども人気です。
個人的にはちょっとしたハンカチなどをちょっとしたものを別に渡すこともあるかも知れません。
このようにみんな感謝を込めれば、どれも喜ばれるのではないでしょうか。